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ボーダーライン(境界性パーソナリティー)
対人関係の不安定さや傷つきやすさを特徴とする。
境界性人格障害 Borderline Personality Disorder
不安定な自己 – 他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害で、「ボーダーライン」、「ボーダー」とも呼ばれる。
DSMでは、以下のうちの5つ以上に該当するかどうかが診断基準となる。
1. 見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力。
2. 「理想化」と「こきおろし」との両極端を揺れ動く、不安定で激しい対人関係様式。
3. 自己イメージの不安定さ。
4. 自分を傷つける可能性のある衝動性。(例:浪費、性行為、薬物乱用、無謀な運転、むちゃ食い)
5. 自殺の行動化、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返し。
6. 感情不安定性。(通常、2-3時間持続する、強い不快気分、いらだたしさ、不安など。)
7. 慢性的な空虚感。
8. 不適切で激しい怒りや、怒りを抑えることの困難さ。(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。)
9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念や重篤な乖離性症状。
境界性パーソナリティ障害の有名人
太宰治(1909 – 1948)
太宰治は慢性的な虚無感や疎外感を抱えていた。安定している時期は自己愛的性格だったが、不安定時は感情統制が困難であったとされ、芥川賞を逃した時の怒りは常軌を逸していたという。感受性が強く、なおかつ高い知能を持っていた太宰がパビナール依存に陥ったのはごく自然な成り行きだったのかもしれない。また、離人感や自殺念慮も有しており、自殺(心中)未遂を繰り返し、5回目で自殺完遂に至った。28歳の時には精神科病院である江古田の東京武蔵野病院へ入院している。
ウィキペディアより
マリリン・モンロー
マリリン・モンローも7回に及ぶ自殺未遂を繰り返し、薬物の過量服薬で死去した。母子家庭であったが、母親はうつ病で何度も精神科病院に入院しており、孤児として育てられたモンローは、愛情に飢えていたが、他者との親密な関係を保ちにくかったといわれる。睡眠薬とアルコールの依存症になり、1954年から精神分析医による治療を受けている。主治医はモンローについて「いつも自分を価値のないつまらない人間だと思っていた」と振り返る。死の数日前のインタビューでは、女優としてのこれからの展望と抱負を語り、また別のインタビューでは「世界が必要としているのは本当の意味での親近感です。どうぞ私を冗談扱いにしないで下さい」と述べている。
ウィキペディアより
ダイアナ妃
ダイアナ妃もリストカットなどの自傷行為、過食嘔吐の摂食障害を克服した人物として知られている。特に王妃として公人生活を送るようになってからは、衆人の目にさらされるストレス、夫婦間の諍いにより摂食障害が悪化し、カミソリやレモンスライサーで体を切ったり、夫のチャールズと口論中にテーブル上にあったペンナイフで自分の胸や腿を刺すなど衝動的な行動を取ることもあった。慢性的なうつ状態もあり、大勢の心理療法士や心理学者、精神分析医にかかっていた。
ウィキペディアより