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パーソナリティー障害の両横綱、著名人にも多いボーダーラインとナルシシストを解説

ナルシシスト(自己愛性パーソナリティー)

極端なうぬぼれと自己中心性を特徴とする。

自己愛性パーソナリティー障害 Narcissistic Personality Disorders

誇大性、賞賛されたいという欲求、共感の欠如を特徴とする障害として、DSMでは、以下のうちの5つ以上に該当するかどうかが診断基準となる。

1. 自分の重要性に関する誇大な感覚。(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する。)

2. 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

3. 自分が特別で独特であるため、他の特別だったり地位の高い人たちにしか理解されないし、またそのような人たちと関係があるべきだと信じている。

4. 過剰な賞賛を求める。

5. 特権意識があり、特別有利な取り計らいや、自分の期待に人が自動的に従うことを理由なく期待する。

6. 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

7. 共感の欠如:他人の気持ちや欲求を認識しようとしなかったり、気づこうとしない。

8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。

9. 尊大で傲慢な行動や態度。

上と内容は同じですが、以下は、ウィキペディアで見つけたもう少しシンプルな項目リストです。

アメリカのメイヨクリニックが自己愛性パーソナリティ障害の症状としてあげている項目

  • 人より優れていると信じている
  • 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
  • 業績や才能を誇張する
  • 絶え間ない賛美と称賛を期待する
  • 自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
  • 人の感情や感覚を認識しそこなう
  • 人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
  • 人を利用する
  • 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
  • 嫉妬されていると思い込む
  • 他人を嫉妬する
  • 多くの人間関係においてトラブルが見られる
  • 非現実的な目標を定める
  • 容易に傷つき、拒否されたと感じる
  • 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
  • 感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える

自己愛性パーソナリティ障害の有名人

三島由紀夫

三島由紀夫は対人関係に過敏で、貴族的な選民意識を持ち、妥協を許さぬ完璧主義者であった。祖母に溺愛され、母との情緒的な繋がりを持ちにくかった三島は、幼い頃にはケガをすると危ないという理由で女の子だけを遊び相手に選ばれている。文壇デビュー当時の思うように売れない時期から、基底にある自己不確実感を覆い隠すようにボクシングやウェイトリフティングという肉体鍛錬に没頭した。またそのうるわしい肉体とは対照的に、取り巻きなしでは飲食店に入ることすらできないという過敏性を示している。その後数々の傑作を生み出し隆盛を極めたものの、40歳にもなると肉体的な老いを感じずにはいられなくなり、痩せ衰えることを極度に恐れた。やがて国家主義的思想に自らの在り方を重ねていった三島は、劇的な自決により、美を保ったまま自らの人生に幕を下ろした。

ウィキペディアより

サルバドール・ダリ

スペインの画家、サルバドール・ダリは様々な精神障害の特徴を示しているが、その中核にあるのは歪(いびつ)なナルシシズムである。自らを天才と言って憚らない自己顕示性と、奇矯な振る舞いの背後には、ありのままの自分を認められずに過ごした生い立ちが関係している。ダリには同じ名前の兄がいたが、2歳でその人生を閉じており、ダリはその兄の写真を見る事を極度に恐れた。両親の目の奥に、自分ではなく、死んだ息子への不毛な愛情を感じていたからである。生涯にわたって自己喧伝の衝動に囚われ続けたダリは、『私は自分自身に証明したいのだ。私は死んだ兄ではない、生きているのは私だ、と』と綴っており、愛情面の傷つきからくる繊細な感性と、誇大的とも言える自信は、創造的な営みの原動力となった。

ウィキペディアより

ヘルベルト・フォン・カラヤン

ヘルベルト・フォン・カラヤンは世界最高の指揮者として「帝王」の名を欲しいままにしたが、その気性から数多くの問題を引き起こした。カラヤンはメディアに掲載される自らの写真を全てチェックし、認めたもののみ公表を許すなど、自分が最も理想的な姿で映し出されることを求めた。1975年に不意打ちで写真を撮られた際にはカメラマンを殴りつけるという事件を起こしている。またカラヤンは自らが貴族階級出身であることをあらわす「フォン」をつけて名乗ったが、パスポートには「ヘルベルト・カラヤン」とだけ記されていたという。幾度にも渡るベルリン・フィルハーモニーとの対立に示されるように、カラヤンは少しでも意見を言う者や、従わないものには怒り狂い、徹底的に攻撃した。世間の持つ「天才」、「帝王」という二枚目な「芸術家としてのカラヤン」と、「人間カラヤン」を同じように評価することはできないと楽員は述べている。

ウィキペディアより

追記

ユングは精神科医として、患者に診断名をつけることには関心を持たなかった。診断名をつけるために使われる表に現れた”症状”は、その人の内面を語るものではないため、カテゴリー分けするよりも、ひとりひとり異なる心理的な内面を理解することの方が治療に役立つと考えた。

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