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映画ゼイリブの殴り合いシーンに見る真実を知りたくない心理

「ゼイリブ」を真似た山手線車両広告

2019年、JR山手線の車両がこんな変わった広告にジャックされていたのを東京在住の方はご覧になっただろうか。

(もっとよく見たい方はこちらのページへ)

「いますぐ転職しましょう」「脱毛しましょう」「成功しましょう」「お金持ちになりましょう」「自己を啓発しましょう」「GWは海外旅行しましょう」「スキャンダルを追いましょう」「風邪でも頑張りましょう」「都心に住みましょう」・・・???

実はこれ、電車に乗るとよく見かける、自己啓発や週刊誌の芸能スキャンダル、風邪薬、栄養ドリンク、マンションなどの広告を風刺する内容となっている。

この広告を目にした多くの人が写真付きでTwitterに投稿し、「逆説的な広告手法でナイスでした 」「広告の出てる場所とコピーがマッチしてて秀逸。」などと反響を呼んでいる。

また、「リラックマなのに広告は攻めたな」という声もあり、ほんわかしたイメージのあるリラックマと皮肉たっぷりのメッセージとのギャップもインパクトを与えているようだ。どの広告にも、「世の中がんばることが多すぎません?」というメッセージも書かれており、ステレオタイプな価値観を発信する車内広告に、問題を投げかける内容となっている。

2019/05/10 マスメディアンより

この斬新なNetflixの広告を手がけたD2Cのサイトによると広告のコンセプトは「世の中のがんばりすぎている人に向けて広告が出している圧に気づいてもらう施策」だったとのこと。

表現スタイルのシンプルさや口調が、最初のページで紹介した「ゼイリブ」(1988)の隠されたプロパガンダ広告と酷似していると話題になったようだ。

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