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精神科医、樺沢紫苑氏からのアドバイス
ご自身が総フォロワー数50万人を超えるインフルエンサーである樺沢紫苑氏は、次のように言っている。
私は、承認欲求は一概に悪いものとはいえないと考えます。実際、私もYouTubeに毎日動画を更新していますが、視聴回数が10万回を超えるとうれしいものです。しかし、それに踊らされることとは別の話です。
唐沢紫苑「SNSで”いいねの数”を追い求めた人の末路」より
私は実際にYouTubeのフォロワーの人と交流会などでリアルで会うようにしています。実際に会って、「動画の内容を実践したら、病気がよくなりました」という話を生で聞くことは、画面上に表示される「1000いいね!」よりも、はるかに価値があり、大きな喜びを感じます。
「ネット内だけの世界」に浸かっていると、「いいね!」を1つでも増やすことに躍起になり、現実を見失ってしまいます。きちんと現実世界に根ざすことが重要です。
承認欲求より内的欲求を:ハイジさんのご意見
私には今流行りの『承認欲求』はないというか、興味がないです。たまに、書きこみしたコメントに、イイね👍ボタンを押してくれる人がいたり、私のコメントに対してコメントを書いてくれる人もいますが、その内容がピンと来なかったりもします。
私は、よく知らない他人からよりも、自分が尊敬する人や素敵に思う人から認められたいです。他人から「イイね」を沢山貰うことで、本当にみんな心から満足しているのか疑問です。『承認欲求』って、本当は、それほど人々にとって核心的なものじゃないと思うのです。
最近もネットの記事の見出しに、『子供の上手な褒め方』というのが目に入り、興味がなかったからスルーしましたが、モンテッソーリの教育方針では、賞罰両方とも良くないと言います。
私の尊敬するモンテッソーリの園の元園長は、粘土細工でもお絵かきでも、子供たちは誰かに褒められたいからではなく、内的欲求から創作するのだと繰り返しおっしゃっていました。勉強も同じで、内的な探求心や、興味それが大切で、それを教員や親がしっかり心の中で“認めてやる”ことが大切で、褒められることが子供の目的になって、そのために何かをするようになっては良くないと。そう考えると、いくら沢山のイイね👍ボタンを貰っても、みんなから称賛される事自体が目的になってしまうと、『内的欲求』は、満たされないことになります。
『承認欲求』が満たされるためではなく、自分が自分の楽しみの為のYouTube、或いは、自分の内的欲求の為にした事が、世の中で認められた場合に限り、本当に大きな内的な喜びを得るのではないでしょうか?
2021/2/3 ハイジさんよりの私信を編集して掲載
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承認欲求より内的欲求を追求することの方が大切だというのは、その通りですね。
わたしのぎこちない「いいね!」体験
公のサイトで自分の意見を述べたことが過去に2度ほどあるが、たまにそのサイトから、「XXさんが次の質問に対するあなたの回答を高評価しました」という自動メールが来ることがある。素直に嬉しい。そして恥ずかしい。数年前に自分の書いたことは覚えてないが、読み返すとブログと同じで必ず直したくなってしまうので、なんでも書きっぱなしで読み返さないことにしている。
何人かの方に「高評価」をしていただいた公ページはこのふたつ。
●うつ病に苦しんでいる人への最適なアドバイスは何ですか?
●自分にとって、相性のよい精神科医やカウンセラーを見つけるコツのようなものは、あるのでしょうか?
参考資料
1) 研究が裏づける、ティーンエイジャーの脳の「いいね」依存 (WIRED 2016/06/13)
2) SNSの「いいね!」は性行為より快感だった(幻冬社plus 2018/09/25)
3) SNS における「いいね」がユーザーに与える心理的影響とその表示
方法に関する研究(Bulletin of JSSD 川端久美子ら 2017)
4) その「いいね!」に意味はあるのか? SNSの「義務的な反応」に見るコミュニケーションの本質 (2018/9/30 WIRED)
5) SNSの「いいね!」が人間に与える影響を徹底調査! 大切なのは「のめりこまないこと」(2017/09/05 COSMOPOLITAN)
6) SNSで「いいねの数」を追い求めた人の末路 (2020/07/05 Diamond Online)
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