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「キレる私をやめたい」の著者に効果があったゲシュタルトセラピー

クライエントさんを理解するために読んだ漫画「キレる私をやめたい」のまとめ、1,200文字。

センセイ!これを読んでもらったら私の気持ちが分かると思います。まさにコレなんです。絶対読んでください。

A子さんがいちばん共感できるエピソードを3つだけ選んで、コピーして送ってください。

全部がぴったりあてはまりすぎて、選べません。漫画なのですぐ読めますから、全部読んでください。

という経緯で漫画を入手したところ、わたし自身にも当てはまる箇所があった。

「キレる私をやめたい」(田房永子)より

この「フーッ、フーッ」、わかります。意志の力では、絶対に押さえきれないですよね。

田房永子の場合

夫をグーで殴る、つかみかかる、ヒステリーを起こす、暴言を吐く、子どもをたたく・・・毎回、反省するが、キレてる自分は自分で止められない。

夫に相談したら、「ものさえ投げなければ、殴ってもいい」と言われる。

これがありのままの私、キレる私をやめなくてもいいんだと思うことにする。

相手もいないのにむしゃくしゃしてひとりでキレて暴れた自分にドン引きする。

可愛い我が子を張り飛ばしたい気持ちに一瞬かられたり、夫婦喧嘩中に警察に電話してしまったりする。

どうしても治したいと思う。

田房永子が訪ねた3人の専門家

1. 箱庭カップルセラピー

夫婦で箱庭を作る。

箱庭の解説もなく、妻が片付けられないことが原因で喧嘩になることが多いことから、セラピストが片付け方法について延々と語ってセラピーが終わってしまう。

「キレる私をやめたい」(田房永子)より

箱庭療法はユング心理学に関連しています。(以前書いたブログはこちら。)

2. 精神科受診

とある精神科のサイトで「片付けられないのは脳の病気です」という情報を目にし、病気なら治療が可能だろうと期待してその精神科を受診。

病気じゃなさそうだと検査もしてもらえず、困っている状況を話しても「へーっ、いい旦那さんじゃん」と言われて終わる。

3. ゲシュタルトグループセラピー

図書館で片っ端から心理療法の本を借りて読んだ中、「ピピーンときた」のがゲシュタルトセラピー。

エンプティ・チェア※や「今ここにいる」エクセサイズで傷が回復し、晴れて井戸から出れた!

※エンプティ・チェアは、ゲシュタルトセラピーでよく使われる手法で、誰も座っていない座布団や椅子を準備し、そこに心の傷に関連がありそうな人物やモノが座っていると想定して会話したり、席を移動してその人物やモノになりきってみたりするやり方。

「キレる私をやめたい」(田房永子)

自分で自分を救い出そうとしているこのイメージがいいですね。

心理療法の手法は、ダイエット法や健康法と同じで星の数ほどあります。自分に合ったやり方を見つけることが大切なのはもちろんですが、心理療法においては、自分に合ったセラピストを見つけることが手法よりももっと大切だともいえるかもしれません。

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