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みんながリーダー時代の到来:参政党の横並び複数リーダー構造が面白い!

目立つリーダーのいない参政党のグループ構造は、リーダーについていくのではなく、みんながリーダーとして、ひとりひとりが自分の頭でモノを考える時代の到来を予感させる。(2,300文字)

参政党を支持するという表明ブログではありません!

政治については皆目わからず、選挙に行ったこともないわたしが、”にわか参政党観察”をして思ったことです。心理療法を受ける態度にも、生き方にもすべてにつながっていると思いました。

このページのいちばん下に、ユングとフロイトのことも書きました。

この記事は長くなってしまったので、最後に書いた結論段落をいちばん上に持ってくる。

横並びのリーダー、みんながリーダー!

参政党にはお茶の間で知られているようなカリスマリーダーがおらず、代表者だけでも5人もいる。肩書きも経歴も私生活での主義主張もてんでにバラバラでまるで統一感のない面々が、共通のひとつの目的の下に結束しているのだ。上下関係はなく、横並びのメンバーたちはそれぞれが個性的なキャラクターの持ち主なので、話を聞く側も、話し手それぞれの異なる立ち位置を把握し、常に自分の頭で考えながら、話の内容を取捨選択しながら、自分自身も独自の立ち位置を明らかにしていかなければいけない。

思うにひとりのボスを頂点に置くピラミッド型のグループの方がどんな集団かわかりやすいし、集団としてもまとまりやすいのではないだろうか。ピラミッド構造では、責任を持って考えるのは上だけで、下の人間は黙ってついていくだけでいい。考えなくていいのでラクだし、下が思考停止している方がボスにとっても都合がいいということも多い。

それなのに参政党はピラミッド型になっていないだけでなく、独立した集団として周りとの境界線さえない。「みなさんのためにがんばるので応援してください」ではなく、「みなさんもいっしょにやりましょう」という掛け声で、どこの党の人でもいいからいっしょにやりましょうと言う。つまり、横並びのリーダーが5人というより、有権者はみんなリーダー、ひとりひとりみんな責任を持って日本について真剣に考えろというわけだ。

参政党を知ったのは1週間前

1週間ほど前に「参政党」という政党の存在を知った。日本で2年前に結成された新しい政党だそうで、「マスコミでは報道されていなかったり、Youtubeでは消されてしまうような内容を路上で堂々と話している」ということで、知り合いから動画をいくつか送ってもらったのだった。関心はなかったが、そのうちのひとつを最初だけと思って「歩きながら聴き」し始めたところ、選挙とは無関係に面白くて最後まで聴き入ってしまい、ついでに他の動画まで観た。

●医師が語る、日本の医療システムの裏事情や医学の本質について。

●放送作家を長くやっていた人が語るテレビ業界の裏事情。

●日本の動物虐待問題。

スウェーデンでは動物愛護に関係する法律がとても厳しく、ペットがどれほど法律的に手厚く守られているか、日本と対比するとびっくりします。

●日本人は日本の伝統や価値観を思い出し、本来の高い精神性を取り戻すべき。

こういうことを聞くと右翼的発想だと批判する人がいますが、それは短絡的すぎる反応だと思います。外国で暮らしていると、日本人の国民性や文化の素晴らしいところもたくさん見えてきます。

などなど、ふむふむと思ってあれこれ話を聴いたが、「生きる目的は魂を成長させること」という言葉が出てきたときには「ソレだ!」と思った。

生きる目的は魂を成長させること

魂を成長させるためにすべきことはいろいろあるだろうが、世の中のしくみだって知らないといけないし、なにより自分の頭で考えなくてはいけない。この視点が完全に抜け落ちていて自分の頭で考える習慣のなかったわたしは、コロナをきっかけに今まで見えていなかったものが少しづつ見えるようになってきたところなので、参政党の「目覚めよう日本人」という標語もぴったりきた。

しかし、前のめりになって耳を傾けていると「波動」などと言う言葉が飛び出し、「???」となって立ち止まってしまったりもした。「波動」を信じていないわけではないが、選挙演説でこんなことを言い出されると、たちまちあやしげに聞こえてしまう。そうでなくても有益な情報を発信してくれるユーチューバーを見つけても、その人が新興宗教団体に属していることを知るや興ざめするわたしなのだった。

これも自分の頭で考えたくない人間の特徴だったのです! 何も考えずオピニオンリーダーの話を鵜呑みにしたいので、この人、と思った人に少しでもマイナス要素を見つけると鞍替えしないといけなくなってしまうんです。自分の頭で考えることができれば、いろんな人の意見の中からいいとこどりができるようになりそうです。

参政党って知ってますか?

早速、周囲に参政党を知っているか聞いて回ったところ、知名度は低いようで、日本に住んでいても聞いたことがないという人も多かった。名前だけは知っているが実態は知らない人や、スピ系の知人から宣伝されてあやしい政党だと思っている人もいた。肯定的なところでは「武田邦彦がいるから期待できるかも。」「矢作直樹がいるから信用できそう。」他、馬渕元大使や松田元議員の名が広告効果を持つ人たちもいた。中立的で一般的な声としては、「耳ざわりのいいことは言ってるものの、口だけなら誰でも言える。」、「今までそんな政治家はいっぱいいたし、どうせ多勢に無勢で何も変わらない。」というもの。また、「とくに悪い印象もないが、維新の会の時の橋下徹のようなリーダーがいないせいか知名度が低い。」という見方もあった。(ここで最初の段落に続く。)

最後の意見がこのブログを書くきっかけになり、おかげでだらだら書きながらいろいろな気づきがありました。

余談ですが、ピラミッド型かそうでないかの対比といえば、フロイトとユングです。フロイトはピラミッドの頂点に座って自分の権威を守ることに固執し、ユングは自分の権威には無頓着でピラミッドの頂点に座ることも拒否しました。

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