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「明恵、夢を生きる」


いちばん最初にこの本の題名を目にたとき、わたしはアキエという女の人を想像してしまいましたが、この「明恵」は鎌倉時代の僧、「あるべきようは」の明恵上人(みょうえしょうにん)のことです。彼が19歳から60歳で亡くなる直前まで記した膨大な夢の記録が、「世界の精神史においても稀有と言っていいほどの大きい遺産」として、河合隼雄氏によってユング心理学の視点から紹介されています。

どうでもいい話ですが、この本は最初、京都松柏社 (1987年)から(フリガナなしで)出ています。上に写真を掲載した講談社版(1995年)には、「みょうえ」と振り仮名がふってあるので、もうわたしのようにアキエと間違って、読まれる心配もありませんが、言いたいのはそのことではなくて、表紙の装幀についてです。
京都松柏社版の装幀は司修氏によるもので、それは河合隼雄氏の念願だったそうで、「本書の内容にふさわしい、素晴らしいものが出来て嬉しいかぎり」とあとがきに書いてありますので、参考までに以下にお見せします。
個人的には、上の講談社版の装幀の方が好きですが。

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