(2025年6月に書いて未公開だった記事、950文字。)
ストックホルムの自宅から(がんばれば)歩いてでも行けるところに元宝塚スターが住んでいて、年に数回だけ、歌の個人レッスンを受けている。かつてバブル期の大学生だった頃、友人たちとよくカラオケボックスやディスコに行っていたが、わたしは手拍子専門で、歌にも躍りにも無縁のままだった。今さら歌に挑戦しようと思っているわけではなく、先生の歌声を生で聞き、「歌が好きでたまらないオーラ」を浴びると幸せな気分になれるので、それが目的でのこのこ行く。
この先生が、この夏、日本で宝塚同期の仲間と舞台に立つ。先日、3ヶ月ぶりにレッスンに行って、そのニュースを聞いたのだが、刺激を受けたのは、先生が、「生まれ変わったら、ぜひもう一度、宝塚の男役をやりたいと思っていたけど、まさか生きている間にその願望が叶うなんて。」と、目を輝かせて大喜びしていたことだった。宝塚とその後に所属した劇団四季での仕事が先生の天職だとは思っていたが、それほどまでにこの仕事を愛していたとは。
宝塚と聞くと、女同士の熾烈な争いや関係者からのセクハラなど、華やかな舞台の裏にドロドロした部分もあるに違いないと勘繰ってしまうし、実際に世間を騒がせるような事件もあったが、わたしの先生は、ただただ歌や踊りが大好きで自分の芸を磨くことに専念していたので、ときおり噂話を耳にすることはあっても関心がないのでスルーだし、自分が巻き込まれることはなかったと爽やかに言うのだった。


タカラヅカ・ノスタルジックコンサート 番外編
2025年7月12日(土)宝塚文化創造館にて(二回公演)
宝塚歌劇OGが宝塚歌劇の名曲を歌い上げる宝塚文化創造館の人気コンサートシリーズ番外編。
宝塚大劇場デビューから50年の61期生メンバーが出演。
1973年(昭和48年)に宝塚音楽学校に入学し、1975年(昭和50年)に卒業した61期生約50人のメンバー全員に声がかかり、名乗りを挙げたのは現役の役者を含む9人だったそうです。
幾つになっても、みなさんタカラジェンヌフェイスだねえ!
とーなんさんの先生、ポスターの中の現在の写真もステキですね。








