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コーチングのコーチ

コーチの語源

「コーチ」(Coach)はもとは四輪馬車を意味することばで、それに結び付けられた馬が、御者にコントロールされて、目的地に向かっていくところから、「コーチ」が学業やスポーツの指導者という意味でも使われるようになったそうです。

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ビジネスの世界で使われている「コーチング」ということばも、スポーツの世界で使われるのと同じように「コーチされる人(クライエント)を目標達成に向かって導く」という意味なので、これをこの写真のイメージにあてはめると、
● コーチ = 手綱をにぎっているシルクハットの紳士
● クライアント = 二頭の馬
といえます。
叱咤激励しながら、馬(クライアント)を正しい方向に、多くの場合は少しでも速く導いていく役割を担うのがコーチです。

当オフィスのコーチング

当オフィスでは、手綱を握るのはクライエントさんですから、本来のコーチの役割は、わたしにはできません。このたとえでいえば「馬」は、クライエントさんのリビドー、つまり「ご本人のエネルギーのすべて」です。このエネルギーには、眠っている部分もあれば、突然飛び出してあなたを混乱させる破壊的なものもあります。(それが無意識のエネルギーといえます。)クライエントさんがいかにこのエネルギー(馬)の野生の本能をうまく引き出しながら、しかしそれが決して暴走しないようにうまくコントロールしていくか、わたしの役割は、クライエントさんの隣に座って応援することです。つまり、写真のイメージを例にとれば、 御者のとなりにただ座っている補佐役 ということになると思います。

たとえば・・・

「もうすぐ大きなプレゼンテーションを控えて緊張している、不安だ。」という方がいたとしましょう。一般のコーチングでは、「不安だと認識すれば、より不安になる!」「あなたにはできる!」「とにかく自信を持って、がんばれ!」的なサポートがなされるかもしれません。
しかし、当オフィスでは、そのような励ましよりもむしろ、その不安を直視する方法がとられます。傷口に、ばんそうこうをペタンと貼って、もうだいじょうぶ!ではなく、その傷口を眺め回して観察し、傷の深さやなぜその傷ができたかを推測したり、他にも同じような傷がどこかにないか、わざわざ探しにかかったり、というイメージです。
「自分に自信を持とう」と言い聞かせて持てる種類の自信ではなく、たとえ時間はかかっても、自分の中核につながることによって自然に持てる”本当の”自信に、より関心があるからなのですが、そんなまどろっこしいことは、やってられないという方には不向きです。

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