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北欧の春の焚き火日記

(630文字。読むのに3分かかるアルバム日記。)

2023年、今年はとりわけ春が来るのが遅かったスウェーデンで、イースター休暇中に田舎で焚き火をした。野原の向こうには鹿や猪の群れがいて、空には鶴が優雅な姿で舞っている森のはずれ。

「鶴のひと声」ということわざがあるので、鶴は滅多に鳴かないものかと思っていましたが、スウェーデンの鶴はよく鳴いています。

昨年、伐採した木の枝といっしょに、ストックホルムから持ってきた古い仕事の記録を燃やした。

日も暮れた中で燃えていく記録用紙を見ながら、仕事で出会った人たちの顔が走馬灯のように浮かんできて、時間も忘れて感慨にふけった。

2023/4/9

すっかり灰になったあともずっと温かく、棒でつつくと火も見えて、二晩過ぎた三日目の朝もまだ煙が出ていた。

北欧にも遅い春が来た。
一面に咲いているこの野生の花の名前はWintergate (ウィンターゲイト / スウェーデン語はvintergäck)。毎年、残雪の中からも顔を出す。(写真:赤丸で囲っている白い部分が雪。)

2023/4/9 ウィンターゲイトという野草

植物の話題ついでにもうひとつ。田舎の家のこのアロエ、半年以上も水をやらなかったのに、なんと空気中の水分と太陽の光だけでこんなに青々とみずみずしいまま、巨大に成長していて目を疑った。植物の力はすごい。

グリーンサム(園芸名人を表す”緑の親指”)を持っていないわたしは、水をやりすぎたり光に当てすぎたりして、よく枯らしてしまうのに・・・。

2023/4/9 半年以上放置されたアロエ

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