ウロボロス / uroboros

ウロボロス (ouroboros, uroboros) は、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。

ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。そのヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。

ウィキペディアより

ウロボロスの象徴的意味

錬金術では、相反するもの(陰陽など)の統一を象徴するものとして用いられた。

ユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものとした。

他にも、循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。

ウィキペディアより

ユング心理学におけるウロボロス

自身を殺害し、自身と結婚し、自身を受胎させる。同時に男と女であり、妊ませるものであると同時に妊むもの、呑み込むものであり誕生をもたらすもの、能動的であり受動的、上なるものであり下なるもの、である。

エーリッヒ・ノイマン

ユング派の分析心理学者は、人格発達の初期段階のメタファーとしてウロボロスを用いる。この段階では、生の本能も死の本能も、愛と攻撃性もまだ輪郭をもたず、さまざまなファンタジーで構成される幼児のこころの状態は「ウロボロス的」といえる。

成人してからの宗教心の中には、ウロボロス・イメージの関与が認められる。一つは神の包摂力の認識であり、もう一つは神との合一の瞬間である。

「ユング心理学辞典」より

ノイマンの主著のデザインはウロボロス

ノイマン(Erich Neumann)の主著”The origins and history of consciousness”(邦題「意識の起源史」)の英語版(1954)には、ウロボロスがデザインされている。(ドイツ語原書は1949年に出版。)

2014年版からはウロボロスのデザインが一新!

わたしもウロボロスのイメージを借用中!

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